北極海航路の船舶通航量が40%増加
北極評議会(Arctic Council)の海洋環境保護作業部会(PAME: Protection of the Arctic Marine Environment)が発表した最新データによると、2025年に北極海のPolar Code適用海域内を航行したユニーク船舶数は1,812隻に達し、過去最高を記録した。
PAMEが北極海船舶交通データ(ASTD: Arctic Ship Traffic Data)システムを通じて追跡を開始した2013年と比較すると、通航船舶数は40%増加した計算となる。
資源開発プロジェクトが成長を牽引
今回の記録的な通航量増加の背景には、北極圏における資源開発プロジェクトの活発化がある。ロシア・ノルウェー・カナダなどでのLNG開発、鉱物資源採掘プロジェクトの拡大により、Arctic Ocean(北極海)を経由する貨物輸送需要が高まっている。
気候変動による海氷面積の減少も、航行可能期間の延長に寄与しており、商業航路としての北極海航路(NSR: Northern Sea Route)の実用性が年々向上している。
Polar Code遵守船舶の増加
2017年に発効した国際海事機関(IMO)のPolar Codeにより、極地海域を航行する船舶には特別な安全・環境基準への適合が求められている。今回の統計は、同基準を満たす船舶が着実に増加していることを示している。