UAEによる東アフリカ港湾支配の加速

UAE(アラブ首長国連邦)系の港湾オペレーターが、東アフリカ地域の海上ゲートウェイに対する支配を急速に強めている。現在、同地域の港湾に流入する湾岸資本の60%をエミレーツ系企業が占めており、人口4億人を抱える東アフリカ市場への貿易アクセスを再構築する戦略的回廊を形成しつつある。

4億人市場への影響

DP WorldやAbu Dhabi Ports等のUAE系オペレーターは、Djibouti(ジブチ)、Mombasa(モンバサ)、Berbera(ベルベラ)等の主要港湾において、ターミナル運営権や開発プロジェクトを相次いで獲得。東アフリカは人口増加率が世界最高水準で、今後の消費市場として注目されており、これらの港湾は内陸国エチオピア、ウガンダ、南スーダン等へのゲートウェイとして機能している。

貿易回廊の再編

UAEの港湾投資は、中国の一帯一路政策に対抗する戦略的意図を持つとみられ、中東・アフリカ間の物流チェーンにおける支配力強化を目指している。アジア発東アフリカ向けコンテナ貨物のトランシップ(積み替え)拠点としても、UAE系港湾の重要性が高まる見通しだ。