地中海発極東向けで新運賃制度

AJOTが報じたところによると、CMA CGMは地中海から極東への貨物運送に対し、2026年3月15日以降に適用される一括運賃制度(FAK)の新レートを発表した。一括運賃制度は品目別運賃の代わりに統一レートを適用する制度で、荷主にとっては運賃予測が容易になる利点がある。

地中海発極東向け航路は、欧州から東アジア向けの主要ルートの一部を構成する。日本向け貨物も含まれるため、この運賃調整は日本の輸入実務に直接影響を及ぼす可能性がある。

トルコ発米国東海岸で運賃回復策

AJOTの別の報道によると、CMA CGMはトルコから米国東海岸への運送に対し、2026年3月1日以降に運賃回復イニシアティブ(RRI)を実施する。運賃回復イニシアティブは、市況低迷時に船社が運賃水準の引き上げを図る施策である。

トルコ発米国東海岸航路は、中東欧からの繊維製品や工業製品の主要輸送ルートとなっている。日本企業が欧州で調達した製品を米国市場に送る三国間貿易でも利用される航路だ。

欧州発航路で同時期の運賃調整

今回の2つの運賃政策は、いずれも欧州圏を起点とする航路で3月に実施される。地中海発は3月15日、トルコ発は3月1日と時期が近接しており、CMA CGMが欧州発の複数航路で運賃政策を同時展開している様子がうかがえる。

欧州航路の運賃動向は、アジア航路にも波及することが多い。特に一括運賃制度の導入は、他の船社も追随する可能性があり、業界全体の運賃体系に影響を与える要因となる。