CMA CGM、トルコ発米国東岸で運賃修正
仏系大手船社CMA CGMは2026年3月1日付で、トルコから米国東海岸向けの貨物輸送に運賃復旧イニシアティブ(RRI02)を適用する。米物流専門メディアAJOTが報じたところによると、同社は地中海航路における運賃水準の回復を図る施策の一環として今回の措置を打ち出した。
地中海航路の運賃環境
地中海発北米航路では2025年後半から供給過剰により運賃が下落基調にある。トルコは繊維製品や家電、自動車部品の主要輸出国であり、欧州向けに次ぐ地中海第2の輸出拠点として位置づけられる。船社各社は同航路での収益悪化に対応するため、運賃修正策を相次いで導入している。
三国間輸送への波及
日本のフォワーダーにとって、今回の運賃復旧策は直接的な日本発着貨物には影響しないものの、トルコ経由の三国間輸送案件では運賃見積もりの見直しが必要となる。特に欧州から北米への貨物をトルコでトランシップする場合、地中海区間の運賃上昇が全体の輸送コストを押し上げる要因となる。
他船社の動向
CMA CGMの運賃復旧策は、地中海航路を運航する他船社の運賃政策にも影響を与える可能性がある。同航路ではMSC、Maersk、Hapag-Lloydなど欧州系大手が市場シェアを競っており、各社が同様の運賃修正に追随するかが焦点となる。フォワーダー各社は複数船社の運賃動向を注視し、荷主への説明資料を準備する必要がある。