アンモニア燃料エンジン、型式承認試験を完了
Container Newsが報じたところによると、WinGDはアンモニア燃料の2ストロークマリンエンジン「X52DF-A-1.0」について、型式承認試験および工場受け入れ試験を完了した。同エンジンは2026年1月の商用化を目指しており、大型コンテナ船や鉱石船への搭載が見込まれる。
アンモニアは燃焼時にCO2を排出しない特性を持ち、国際海事機関(IMO)が2050年カーボンニュートラル目標に向けて推奨する代替燃料の一つである。WinGDの試験完了により、アンモニア燃料船の実用化が大きく前進した。
バイオ燃料の選択肢も拡大
Splash247によると、ブラジルの資源大手ValeとEverllenceがエタノール燃料マリンエンジンの開発で協力協定を締結した。Valeは鉄鉱石輸送で世界最大級の船隊を運航しており、バイオエタノールによる脱炭素化を模索している。
エタノールはサトウキビなど植物由来で製造でき、既存の燃料インフラの一部を活用できる利点がある。ブラジルは世界第2位のエタノール生産国であり、南米発着航路での実用化が先行する可能性が高い。
日本海運への影響
日本船社も代替燃料への対応を急いでいる。商船三井はアンモニア燃料船の2026年就航を目指し、日本郵船はバイオ燃料の試験運航を開始している。2030年以降、新造船の大半が代替燃料対応となる見通しだ。
荷主企業にとっては、Scope3排出量削減の手段として代替燃料船の選択が現実化する。BAF(燃料費調整係数)に代わる新たな燃料サーチャージの仕組みも整備が進んでおり、物流コスト構造の変化が避けられない。