パナマ当局が港湾施設を捜索
gCaptainが報じたところによると、パナマ当局は木曜日、香港の複合企業CKハチソンが現地で運営する港湾部門の施設を捜索した。捜索の具体的な理由や法的根拠については現時点で明らかにされていない。
CKハチソンはパナマ運河の太平洋側と大西洋側の両端に位置する主要コンテナターミナルを長期契約で運営している。同社の港湾部門は世界52カ国で港湾事業を展開する世界最大級のターミナルオペレーターだ。
パナマ運河の戦略的重要性
パナマ運河は太平洋と大西洋を結ぶ世界海運の要衝である。アジアから北米東岸への航路では、運河を経由することで南米最南端を迂回する場合と比較して航海日数を大幅に短縮できる。日本発着のコンテナ貨物も北米東岸向けや南米東岸向けでは同運河を通過する。
運河両端の港湾施設は、トランシップ貨物の積み替え拠点としても機能している。中米・カリブ海諸国向け貨物の多くがここで小型船に積み替えられる。
米中対立の新たな焦点
今回の捜索は、パナマ運河周辺のインフラ経営権をめぐる米国と中国の対立が表面化した可能性を示している。米国はパナマ運河の安全保障上の重要性から、中国系企業による周辺インフラの支配に懸念を強めてきた。
パナマは2017年に台湾との外交関係を断ち、中国と国交を樹立した経緯がある。以降、中国企業による同国でのインフラ投資が拡大している。