シンガポールでLNG燃料補給を実施
コンテナ船YM WillpowerがシンガポールでLNG船燃料補給を初めて完了した。AJOTが報じたところによると、同船はシンガポール港でのバンカリング作業を成功裏に終えた。
シンガポールは世界最大の船舶燃料補給拠点である。同港でのLNG燃料補給の実施は、アジア太平洋地域におけるLNG燃料供給網の拡大を示す事例となる。
LNG燃料による環境負荷低減
LNG燃料は従来の重油と比較して環境負荷を大幅に低減する。硫黄酸化物の排出はほぼゼロとなり、窒素酸化物は最大85%削減される。二酸化炭素排出量も約20%の削減が見込まれる。
国際海事機関(IMO)は2020年に硫黄酸化物規制を強化した。LNG燃料への転換は、この規制に対応する有力な選択肢として船社の関心を集めている。
アジア主要港での供給体制
シンガポールはLNG燃料供給インフラの整備を積極的に進めている。同港での燃料補給実施により、日本発着航路を含むアジア域内航路でのLNG燃料利用が現実的な選択肢となった。
今後、他のアジア主要港でも同様のインフラ整備が進む可能性がある。燃料調達の選択肢が広がることで、船社の環境対応戦略に変化が生じると予想される。