欧州港湾研究機関が警告
Container Newsが報じたところによると、スペインのValenciaport港湾経済学部門長兼国際経済研究所長のVicente J. Pallardó López氏は、地政学的緊張が国際海運ルートの再編をもたらしており、貿易・物流・港湾運営に重大な影響を及ぼすとの評価を提示した。
基幹航路への影響
紅海周辺の情勢不安や東西対立の激化により、欧州向けコンテナ船の航路選択が制約を受けている。スエズ運河を経由する従来ルートの代替として喜望峰経由への切り替えが進めば、輸送日数は2週間程度延びる。これに伴い、船社はBAFの引き上げや追加サーチャージの設定を検討する可能性がある。
港湾運営への波及
航路変更は寄港地の見直しにもつながる。北欧港湾へのダイレクトコールが減少し、地中海港湾経由のフィーダー輸送が増える場合、トランシップ貨物の増加で港湾混雑が生じる恐れがある。また、配船スケジュールの変動により、荷主は在庫管理の見直しを迫られる。
日本発着貨物への影響
Asia-Europe航路を利用する日本発着貨物も、航路変更の影響を受ける。特に欧州向け輸出貨物は、リードタイムの延長により納期調整が必要となる。フォワーダー各社は船社との配船情報の共有を強化し、荷主に対して早期の出荷計画の見直しを促す動きが出ている。