ホルムズ海峡、通航リスクが急拡大

gCaptainが報じたところによると、3月7日時点でホルムズ海峡を通過しようとする船舶に対し、イラン革命防衛隊のスポークスパーソンがトランプ米大統領に対し米海軍艦艇による石油タンカー護衛を要求した。トランプ大統領は必要に応じて米海軍による護衛を実施する可能性を表明しており、同海峡は軍事的緊張の焦点となっている。

同日、中国籍を主張する第2のばら積み船がホルムズ海峡を通航したとgCaptainは伝えている。旗国・船籍の申告を通じて通航リスクを回避しようとする動きとみられ、海峡通過に際した旗国戦略が現場レベルで展開されている。

産油国の予防的減産と原油価格急騰

gCaptainによると、クウェートはイラン攻撃を含む中東紛争の影響を踏まえ、原油生産と精製処理量を予防的に削減した。供給サイドの縮小は市場心理を直撃し、米国原油は3月6日時点でイラン戦争によるエネルギー市場フローの混乱を背景に過去最大の週間上昇を記録したとgCaptainは報じている。

一方、米国財務長官スコット・ベッセントはインド製油所向けロシア石油制裁解除に続き、さらなるロシア石油供給への制裁解除の可能性を3月7日に示唆した。エネルギー供給の代替経路として、ロシア産原油の再浮上が政策議論に入ってきている。

CMA CGMが緊急燃料割増を導入、荷主負担が増加

Container Newsが報じたところによると、CMA CGMは中東・近東地域の地政学的緊張に伴うグローバル燃料価格の急騰に対応し、緊急燃料割増料金(EFS)を導入した。3月2日の燃料市場再開を契機に世界の海運取引全般でバンカー費用が上昇しており、EFSはそのコスト増をオフセットする目的で設定された。

ホルムズ海峡を経由する中東航路では、戦争リスク保険料の上昇もバンカー費用と並行して運賃コスト構造を押し上げる要因となっており、複数のコスト項目が同時に上昇する局面に入っている。