CIIはMARPOL条約附属書VIの改正により2023年1月から適用が開始された運航段階の環境規制である。5,000GT以上の船舶が対象で、年間のCO2排出量を輸送量と航行距離で割ったAttained CII値をRequired CII値と比較し、A(優良)からE(劣悪)までの5段階で格付けする。D評価が3年連続またはE評価を1回受けた船舶は改善計画の策定・提出が義務付けられる。Required CII値は毎年2%ずつ厳格化され、2030年にかけて達成基準が段階的に引き上げられる。減速航行が手軽なCII改善策だが、リードタイム延長や船腹供給への影響が懸念される。風力推進装置や低炭素燃料の採用がCII改善の中長期的な手段として注目されている。
規制
CII(炭素強度指標)
Carbon Intensity Indicator
船舶の実運航における炭素排出効率を年次で格付けする指標で、A〜Eの5段階で評価される。
詳しい解説
実務での使い方
定期用船市場で船舶を選定する際、CII格付けを確認し、C以上の船舶を優先的に手配する。D・E評価の船舶は運航制限リスクがあるため、長期用船では契約にCII維持条項を盛り込み、格付け悪化時の対応を事前に取り決めておく。