早出料(ディスパッチマネー)は、航海用船契約で定められたレイタイム(荷役許容期間)よりも早く荷役が完了した場合に、節約された時間に応じて船主から傭船者に支払われる金銭だ。料率はデマレージ料率の半額(Half Dispatch)が業界慣行として広く採用されている。たとえばデマレージが1日あたり30,000ドルの契約であれば、ディスパッチマネーは1日あたり15,000ドルとなる。この仕組みは、傭船者に対して荷役の効率化を促すインセンティブとして機能する。計算方法としては「All Time Saved(全節約時間ベース)」と「Working Time Saved(荷役可能日ベース)」の2種類があり、契約書での明記が不可欠だ。実務上は大量バルク貨物の荷役で効果が発揮されるが、荷役設備の能力やバース条件に依存するため、大幅な早出達成は容易ではない。
海運
早出料
Dispatch Money
荷役がレイタイム内に早期完了した場合に船主が傭船者に支払う報奨金。
詳しい解説
実務での使い方
航海用船契約の交渉において、ディスパッチマネーの料率と計算方法を明確に合意しておく。効率的な荷役を実現するため、事前に積揚港のクレーン能力・バース水深・作業員の配置状況を確認し、荷役計画を最適化する。早出料の精算はデマレージと合わせてレイタイム計算書に基づいて行われる。