旗国(Flag State)は国連海洋法条約に基づき、自国籍船に対してSOLAS、MARPOL、MLC等の国際条約の履行を確保する義務を負う。船主は税制・規制環境・船員配乗要件などを考慮して登録国を選択し、パナマ、リベリア、マーシャル諸島、バハマなどの「便宜置籍国(FOC: Flag of Convenience)」が世界の外航船腹の大部分を占めている。パナマ船籍は2026年時点で世界最大の登録船腹量を有する。旗国は船級協会にRO(認定団体)として検査業務を委任する場合が多いが、自国の海事当局による直接監督も求められる。旗国の監督が不十分な場合、PSC(ポートステートコントロール)の重点検査対象となり、出港停止のリスクが高まる。