IMO2020はMARPOL条約附属書VIの改正により実施された規制で、全世界の海域における船舶燃料油の硫黄分上限を従来の3.50%から0.50%に引き下げた。対応策は低硫黄燃料油(VLSFO: Very Low Sulphur Fuel Oil)の使用、スクラバー(排ガス洗浄装置)の搭載、LNG燃料への転換の3方式が主流である。規制発効により船舶の燃料費は上昇し、船社は低硫黄燃料サーチャージ(LSS)やIMO2020サーチャージとして荷主に転嫁した。ECA(排出規制海域)内では引き続き0.10%以下が適用される。2025年以降はさらにGHG排出削減の議論が加速しており、代替燃料(メタノール、アンモニア)への移行が次のステップとして検討されている。
規制
IMO2020(硫黄規制)
IMO 2020 Sulphur Regulation
2020年1月に発効したIMO規制で、船舶燃料油の硫黄含有率の上限を3.50%から0.50%に引き下げた。
詳しい解説
実務での使い方
海上輸送の運賃見積もりを取得する際、IMO2020関連のサーチャージ(LSS、環境燃料サーチャージ等)の内訳を確認する。VLSFOとHSFO+スクラバーの価格差が運賃に反映されるため、航路ごとの燃料サーチャージ水準を比較して輸送コストを試算する。