PSCは旗国による監督を補完する仕組みとして、寄港国が自国港に入港する外国籍船舶の安全基準・環境基準への適合を検査する制度である。世界9つの地域MOU(東京MOU、パリMOU等)が検査基準と情報共有の枠組みを提供している。東京MOUの検査対象はSOLAS、MARPOL、MLC、STCW条約などの履行状況で、重大な欠陥(Deficiency)が発見された場合は是正完了まで出港停止(Detention)が命じられる。各MOUは「ターゲッティングシステム」により、過去の検査実績・旗国・船齢・船級などに基づきリスクの高い船舶を優先的に検査する。日本の国土交通省(海事局)が日本港湾でのPSCを実施しており、年間約5,000隻を検査している。