空域閉鎖が連鎖、世界の航空貨物容量が崩壊

Air Cargo Weekが報じたところによると、米国・イラン間の緊張が中東空域に制限を課し、数千便のキャンセルが発生した。ドバイ(Dubai)とドーハ(Doha)という2大航空ハブが機能不全に陥り、アジア・欧州・中東を結ぶ航空貨物ネットワーク全体が連鎖的な打撃を受けている。

AJOTによると、日曜日以降にイランが船舶への攻撃を実施し、ホルムズ海峡を事実上閉鎖した。トランプ政権は石油タンカーへの海軍護衛と保険支援を誓約しているが、緊張緩和には至っていない。

容量削減幅、Asia-Europe航路で最大39%

Xenetaによると、空域閉鎖とフライトキャンセルの影響で世界全体の航空貨物容量は16〜18%削減された。Container Newsも同じく18%の容量減少を伝えており、複数のデータが一致した規模の縮小を示している。

特に深刻なのがAsia-Europe航路だ。The Loadstarによると、湾岸地域の空域閉鎖によりアジア〜ヨーロッパ間の航空貨物容量は約39%低下し、運賃が上昇に転じている。中東を経由する幹線ルートが機能しなくなった結果、代替ルートへの貨物集中が起き、需給のひっ迫が運賃を押し上げている。

インドは省庁間グループを設置して対応

STAT Timesが報じたところによると、インド外務貿易総局(DGFT)はサプライチェーン回復力に関する省庁間グループ(IMG)を設置し、アビナフ・グプタを調整官に任命した。フライト混乱に伴うデマレージ免除を求める声がインドの航空貨物業界から上がっており、政府レベルでの対応調整が始まっている。この動きは、今回の混乱が単なる一時的な運航支障にとどまらず、各国の貿易実務に構造的な影響を及ぼしていることを示している。