裸用船契約(Bareboat Charter、Demise Charterとも呼ばれる)は、船主が船体のみを提供し、傭船者が船員の配乗・船舶保険・修繕・運航費用の一切を負担する契約形態だ。傭船者は事実上の船舶管理者として振る舞い、船籍の変更(裸用船登録)を行う場合もある。契約期間は通常5〜20年と長期に及び、リース・ファイナンスの手法として利用されることが多い。船舶金融において、銀行が設立したSPC(特別目的会社)が船舶を所有し、運航会社に裸用船する仕組みは一般的なストラクチャーだ。パナマやリベリアの便宜置籍国制度と組み合わせて税務・法務上のメリットを追求するスキームも実務で広く見られる。日本では船舶の所有と運航を分離する「日本型オペレーティングリース」の基盤として裸用船契約が活用される。
海運
裸用船契約
Bareboat Charter
船員を配乗しない状態の船舶のみを借り受ける用船契約。傭船者が船舶運航の全責任を負う。
詳しい解説
実務での使い方
海運会社が船隊を拡大する際、新造船の建造資金を自己調達せず、裸用船契約を通じた船舶リースで調達コストを平準化する手法が用いられる。契約書にはメンテナンス基準や返船条件が詳細に規定されるため、船舶管理体制の整備が傭船者の義務となる。