ベリーカーゴとは、旅客機の客室下部に設けられた貨物室(ベリー)を利用して輸送される航空貨物を指す。旅客便は貨物専用機に比べて就航路線と便数が圧倒的に多く、世界の航空貨物輸送量の約半分をベリーカーゴが占めるとされる。B787-9の場合、ベリーの搭載能力は約15〜20トン、A350-900では約15トン程度だ。旅客便の運航は旅客需要が主たる判断基準であるため、ベリースペースの供給量は旅客需要に左右される。コロナ禍で国際旅客便が大幅減便となった2020〜2021年には、ベリースペースの激減により航空貨物運賃が急騰した。一部航空会社は旅客を乗せずに貨物のみを搭載する「プリーター」(Preighter=Passenger Freighter)運航を実施し、スペース不足の緩和を図った。ベリーの搭載制約として、メインデッキに比べて開口部が小さく、超大型貨物の搭載には不向きという点がある。