バンカーサーチャージは、船舶燃料油の価格変動リスクを荷主に転嫁するために船社が課す付加料金だ。BAF(Bunker Adjustment Factor)、EBS(Emergency Bunker Surcharge)、LSS(Low Sulphur Surcharge)など名称は船社や航路によって異なるが、いずれも燃料コストの変動を補填する目的で設定される。2020年にIMO規制で硫黄含有率0.5%以下の燃料使用が義務化されて以降、低硫黄燃料油(VLSFO)の価格上昇分を反映するLSSが新設され、荷主の負担は増加傾向にある。バンカー価格はシンガポール・ロッテルダム・ヒューストンの三大バンカリング拠点での取引価格が指標となり、船社は四半期または月次で料率を見直す。原油価格が1バレルあたり10ドル変動すると、アジア〜欧州航路のコンテナ1本あたり100〜200ドルの影響が生じるとされる。
海運
バンカーサーチャージ
Bunker Surcharge
船舶燃料(バンカー)価格の変動を海上運賃に反映させるための割増料金。BAF・EBSなど名称が複数ある。
詳しい解説
実務での使い方
船社からの運賃見積もりを比較する際は、ベースレートだけでなくバンカーサーチャージの計算方式と改定頻度を必ず確認する。年間契約ではバンカーサーチャージをフローティング(変動制)とし、基本運賃を固定にするハイブリッド型の契約が荷主・船社双方にとってリスク分散に有効だ。