累積制度はEPA/FTAにおける原産地規則の重要な概念で、締約国間のサプライチェーンを活用した原産性確保を可能にする。二国間累積では相手国の原産材料を自国産として扱い、完全累積では締約国内で行われた全ての加工工程を合算して原産性を判定する。RCEPでは15か国間での累積が可能であり、ASEAN域内で部品を調達して日本で最終組立を行う場合にASEAN各国での付加価値を合算できる。CPTPPも同様に加盟国間の完全累積を認めている。累積制度の活用により、単独国では原産地規則を満たせない製品も、複数の締約国にまたがるサプライチェーン全体で規則を充足できるようになる。
通関
累積
Cumulation
EPA/FTAの原産地規則において、他の締約国で生産された材料や加工工程を自国の原産材料・工程として算入できる制度。
詳しい解説
実務での使い方
RCEPの累積制度を活用し、ベトナムで生産された繊維原料とタイで織られた生地を日本で縫製して完成品にする場合、各国の加工工程を合算して原産性を判定する。これにより日本単独では満たせないRVCの閾値をクリアできる。