ファウルB/L(Foul Bill of Lading、Claused B/Lとも呼ばれる)は、船社が貨物受領時に外装の損傷や梱包不備などの異常を確認し、B/L面にその旨のリマーク(Notation)を記載した船荷証券だ。「10 cartons wet-damaged」「Bags torn」などの具体的な異常内容が付記される。クリーンB/Lとは対照的に、貨物の状態に瑕疵があることを示す書類であり、L/C決済では銀行がディスクレパンシーとして扱い、買取を拒否するのが原則だ。荷送人にとってファウルB/Lは代金回収の障害となるため、実務上はLOI(保証状)を船社に差し入れてリマークの削除を依頼するケースがある。ただし、P&Iクラブ(船主責任保険組合)はLOIに基づくクリーンB/L発行を推奨しておらず、将来の損害賠償請求時に問題が生じるリスクがある。
海運
ファウルB/L
Foul B/L
貨物の外装や状態に異常がある旨のリマークが記載されたB/L(船荷証券)。クリーンB/Lの対義語で、L/C(信用状)決済では原則として買取不可。
詳しい解説
実務での使い方
CFS倉庫で検数員から外装異常を指摘された場合は、ファウルB/Lの発行を回避するためにその場で再梱包・補修を行うのが最善策だ。補修が困難な場合は船社・検数会社と協議し、リマークの内容と範囲を最小限にとどめる交渉を行う。ファウルB/Lが発行された場合の保険求償手続きについても事前に把握しておく必要がある。