MARPOL条約は1973年に採択され1978年の議定書で修正された(MARPOL 73/78)。6つの附属書で構成され、附属書I(油)、附属書II(有害液体物質)、附属書III(有害物質の容器輸送)、附属書IV(汚水)、附属書V(廃棄物)、附属書VI(大気汚染)がそれぞれ規制基準を定めている。附属書VIはIMO2020の硫黄規制やEEXI/CIIなどGHG排出規制の法的根拠であり、海運の脱炭素化に向けた規制強化の中核となっている。ECA(排出規制海域)もMARPOL附属書VIに基づく指定であり、バルト海・北海・北米沿岸・米国カリブ海が対象である。違反船舶にはPSCによる出港停止や旗国からの罰則が科される。
規制
MARPOL条約
International Convention for the Prevention of Pollution from Ships
船舶からの海洋汚染防止を目的とした国際条約で、油・有害液体・有害物質・汚水・廃棄物・大気汚染の6分野を規制する。
詳しい解説
実務での使い方
ケミカルタンカーで有害液体物質を輸送する際、MARPOL附属書IIの分類(X/Y/Z/OS)に基づき荷役後のタンク洗浄基準と排出条件を確認する。入港前にターミナルへ事前通知を行い、洗浄排水の受入れ体制を確保する。