P&Iクラブ(Protection and Indemnity Club)は船主が相互に出資して運営する非営利の保険組合であり、19世紀半ばの英国で起源を持つ。国際P&Iグループ(IGP&I)には13のクラブが所属し、世界の外航船腹の約90%をカバーしている。保険対象は貨物損害賠償、人身傷害、油濁汚染賠償、衝突責任(船体保険のCross Liability超過分)、残骸撤去費用、罰金・過料など広範にわたる。IGP&I加盟クラブ間ではプーリング協定により巨額賠償リスクを分散する仕組みがある。保険料は「コール」と呼ばれる年次賦課金方式で、各船舶の保険事故実績(Loss Record)と船型に基づき算定される。船社の財務安定性を示す指標としても機能し、傭船者はP&I保険の付保証明(CoE)を用船契約の条件とする。
規制
P&Iクラブ
Protection and Indemnity Club
船主の第三者賠償責任をカバーする相互保険組合で、油濁損害・貨物損害・船員傷害などを保険対象とする。
詳しい解説
実務での使い方
用船契約を締結する際、船主がIGP&I加盟のP&Iクラブに加入していることを確認し、保険証書(Certificate of Entry)のコピーを取得する。貨物損害が発生した場合は、船主のP&Iクラブに事故通知(Notice of Claim)を行い、サーベイヤーの手配を依頼する。