パナマックス(Panamax)は、パナマ運河の閘門(ロック)を通過できる最大サイズの船舶規格を指す。旧閘門(1914年開通)の制約は全長294.1m・全幅32.31m・喫水12.04m(熱帯淡水)で、この枠内に収まる船舶がパナマックス級と分類される。バルクキャリアでは6万〜8万DWT、コンテナ船では約5,000TEUが目安だ。2016年にパナマ運河拡張工事(ネオパナマックス閘門)が完成し、全長366m・全幅49m・喫水15.2mの船舶が通航可能となった。この新閘門を通過できる最大船型をネオパナマックス(New Panamax)と呼び、約14,000TEUのコンテナ船が該当する。パナマ運河を経由する太平洋〜大西洋間の航路では、船型選定がパナマックス規格に制約されるため、船舶設計・傭船・航路選定に直接影響する重要な概念だ。
海運
パナマックス
Panamax
パナマ運河を通航可能な最大船型の規格。拡張前の旧閘門基準では全長294.1m・全幅32.3mが上限。
詳しい解説
実務での使い方
アジア〜米国東岸向けのバルク輸送を計画する際、パナマ運河経由を前提とするならパナマックス級またはネオパナマックス級の船舶を選定する必要がある。運河通航料は船型と積載量に基づいて算出されるため、傭船コストと通航料の合計で最適な船型を判断する。渇水期(乾季)には喫水制限が追加されることがあり、事前のACP(パナマ運河庁)情報確認が欠かせない。