航空貨物の保安検査(Security Screening)は、ICAO(国際民間航空機関)のAnnex 17(セキュリティ)に基づく国際基準と、各国の航空保安法規によって義務付けられている。日本では2012年の制度改正により、原則としてすべての航空貨物を搭載前に検査する体制が確立された。検査手法はX線検査が最も一般的で、大型のトンネル型X線装置で搬入貨物を透視する。X線で判別困難な場合はETD(Explosive Trace Detection=爆発物痕跡検知装置)による拭き取り検査や、開梱しての目視検査が追加される。検査はRA(特定航空貨物利用運送事業者)の施設、または航空会社の上屋で実施される。特定荷主からの貨物は検査手続きが一部簡素化されるが、完全免除ではない。検査に要する時間は通常30分〜2時間で、繁忙期には上屋前でのトラック待機が数時間に及ぶこともある。