シップリサイクル条約(香港国際条約)は2009年にIMOで採択され、2025年6月26日に発効した。船舶にはインベントリ・オブ・ハザーダスマテリアル(IHM: 有害物質一覧表)の作成・維持が義務付けられ、アスベスト、PCB、トリブチルスズ(TBT)等の有害物質の船内所在を記録する。解撤施設には環境・安全衛生基準への適合が求められ、施設所在国の認可を受ける必要がある。既にEU船舶リサイクル規則(EU SRR: 2018年発効)では、EU旗国船の解撤をEU承認施設リストに限定する先行規制が実施されている。IHMは新造船では建造時に作成し、既存船は2025年6月までの作成が求められた。IHMの不備はPSC検査での指摘事項となる。
規制
シップリサイクル条約(香港条約)
Hong Kong Convention
船舶の解撤(スクラップ)に伴う環境・労働安全衛生リスクを管理する国際条約で、2025年6月に発効した。
詳しい解説
実務での使い方
外航船の売船・スクラップを検討する際、IHMが最新の状態に維持されていることを確認する。解撤先がバーゼル条約およびシップリサイクル条約に適合する認可施設であることを検証し、環境・法令リスクを回避する。