スロットアロケーションは、混雑空港の滑走路・ターミナル容量の制約のもとで発着枠を公平に配分する制度だ。IATA Worldwide Slot Guidelines(WSG)に基づき、空港はLevel 1(非混雑)、Level 2(スケジュール調整)、Level 3(完全調整=スロット規制)の3段階に分類される。成田・羽田・関西の各空港はLevel 3に指定されており、航空会社は半年ごとのIATAスロット会議で翌シーズンのスロットを申請する。既存スロットの80%以上を使用した航空会社には「祖父権」(Grandfather Rights)として翌シーズンの優先配分が認められるが、使用率が80%を下回ると返上を求められる(Use-it-or-lose-itルール)。貨物便にとっては、深夜・早朝の発着スロットが旅客便との競合を避けるうえで重要だ。羽田空港の発着枠拡大は貨物便のスロット確保にも直結する問題であり、業界の関心は高い。