WTOは1995年にGATT(関税及び貿易に関する一般協定)を継承して設立された。最恵国待遇(MFN)、内国民待遇、数量制限の一般的禁止、関税譲許表に基づくバインディング税率の維持などが基本原則である。紛争解決制度はパネル(小委員会)と上級委員会の二審制をとるが、上級委員の任命が滞り2019年以降機能停止状態にある。日本は農産品の関税引下げ、サービス貿易の自由化、知的財産保護(TRIPS協定)などの分野でWTOルールの影響を受ける。2024年の第13回閣僚会議(MC13)では漁業補助金協定や電子商取引モラトリアムの延長が議論された。MFN税率はEPA/FTAの特恵税率の基準となるため、物流コスト試算の出発点となる。
規制
世界貿易機関(WTO)
World Trade Organization
多国間貿易ルールの策定・運用・紛争解決を担う国際機関で、164カ国・地域が加盟する。
詳しい解説
実務での使い方
EPA特恵税率の適用可否を判断する際、まずWTOのMFN税率(最恵国税率)を基準として確認し、EPA適用による関税削減幅を算出する。MFN税率が既にゼロの品目ではEPA利用のメリットがないため、原産地証明の取得コストと比較して利用判断を行う。