インド政府の政策転換

インドを拠点に運航する主要基幹航路(mainline)キャリアは、インド政府が最近決定した2018年のカボタージュ(cabotage)規制緩和撤回について、深刻な懸念を表明している。

カボタージュ規制とは

カボタージュ規制とは、国内の港湾間輸送を自国籍船に限定する保護主義的な制度。インドは2018年にこの規制を緩和し、外国船社によるインド国内港湾間の貨物輸送やトランシップ(transhipment:積み替え)を容易にしていた。

トランシップと供給網への影響

この規制緩和の撤回により、インドにおけるトランシップ業務が大きな打撃を受ける見込み。外国船社はインド国内での貨物積み替え業務に制約を受けることになり、アジア域内の国際サプライチェーン全体に波及効果が及ぶ可能性が高い。インドはムンバイ、チェンナイ、コルカタなどの主要港湾を通じてアジアの貨物ハブとしての地位を強化しつつあっただけに、この政策転換は航路効率の低下とコスト増加を招く恐れがある。

船社各社は今後の運航戦略の見直しを迫られることになる。