トルコ専門団体がFTA影響を分析
JETROビジネス短信が報じたところによると、トルコの専門団体がEUとインドの自由貿易協定(FTA)発効による国際競争力への影響を評価した報告書を公表した。報告書は、FTA発効後のトルコ産品の市場環境変化を詳細に分析している。
インド製品との競合激化が焦点
EU・インドFTAの発効により、インド製品がEU市場で関税優遇を受けることになる。これまでトルコはEUとの関税同盟を活用し、繊維製品や自動車部品などの分野で欧州市場への輸出拠点としての地位を確立してきた。しかし、インド製品との価格競争が激化すれば、トルコ製品の競争力低下は避けられない。
サプライチェーン再編の可能性
報告書は、EU企業の調達戦略変更によるサプライチェーン再編のリスクを指摘している。特に繊維・アパレル分野では、インドの豊富な労働力と低コスト生産体制が優位性を持つ。欧州向け輸出を担ってきたトルコの物流ハブ機能にも影響が及ぶ可能性がある。
日本企業への影響と対応策
日本の荷主企業は、欧州向け製品の調達先としてトルコを活用してきた。FTA発効後は、インドからの直接調達や、トルコ・インド両国の生産コスト比較が必要となる。フォワーダー各社も、トルコ経由ルートの貨物量変動を注視し、配船計画の見直しを迫られる。