保税工場は関税法第56条に基づく保税地域の一類型で、外国から輸入した原材料を関税未納のまま国内で加工・製造し、完成品を輸出することを目的とする施設である。加工後に全量輸出する場合は関税が課されないため、輸出向け製造業にとって大きなコストメリットがある。一方、加工後の製品を国内に引き取る場合は、その時点で関税・消費税を納付する必要がある。蔵置期間は原則2年だが、延長も可能である。石油精製・鉄鋼加工・電子部品製造など、輸入原材料への依存度が高い産業で利用実績がある。総合保税地域と異なり、保税工場は加工・製造に特化した施設として位置づけられている。
通関
保税工場
Bonded Factory
外国貨物を関税未納のまま加工・製造できる、税関長の許可を受けた工場施設。完成品を輸出する場合は関税が免除される。
詳しい解説
実務での使い方
海外から輸入した半導体材料を国内で加工して完成品を輸出するメーカーが、保税工場の許可を取得することで原材料の関税を免除される。輸入原材料のコストを抑え、輸出製品の国際競争力を維持する手段として活用する。