関税は大きく分けて従価税(貨物の課税価格に対する割合で課税)と従量税(数量・重量あたりの定額で課税)の二種類がある。日本の関税率は国定税率(基本税率・暫定税率)と協定税率(WTO譲許税率)、さらにEPA/FTAに基づく特恵税率が重層的に存在し、実行税率は原則として最も低い税率が適用される。課税標準となるCIF価格の算定にあたっては、インボイス価格に加えて運賃・保険料・ロイヤルティなどの加算要素が含まれる点に注意が必要となる。近年は日EU・EPA、RCEP、CPTPPなど大型の経済連携協定の発効により、原産地証明書を正しく取得・管理することで関税負担を大幅に削減できる局面が増えている。一方、ダンピング防止のための不当廉売関税や、輸入急増時の緊急関税(セーフガード)といった特殊関税が発動されるケースもある。
通関
関税
Customs Duty
外国から輸入される貨物に対して課される税金。HSコードに基づき税率が決定され、国内産業の保護と財政収入の確保を目的とする。
詳しい解説
実務での使い方
輸入コストを正確に見積もるには、HSコードの確定後にWebタリフ(税関HPの関税率表)で実行税率を確認する。EPA特恵を利用する場合は原産地規則の充足要件を事前に検証し、適用可能であれば数%〜十数%の関税削減効果が見込める。