代位求償(Subrogation)は保険法の基本原則のひとつで、保険会社が被保険者に保険金を全額支払った場合、被保険者が運送人やその他の加害者に対して有していた損害賠償請求権が保険会社に移転する仕組みだ。これにより被保険者は保険金と損害賠償金の二重取りを防止され、保険会社は損害の真の原因者に対して求償することで保険収支の均衡を図る。実務では保険金支払い時に被保険者がSubrogation Receiptに署名し、権利移転を確認する。保険会社はその後、運送人に対してクレームレターを発送し、ヘーグ・ヴィスビー・ルールズ等に基づく賠償を求める。求償が成功した場合、回収額から諸経費を差し引いた残額があれば被保険者の免責金額相当分が返還されることもある。