風力輸送とLNG燃料が商用段階に

AJOTが報じたところによると、CEVA Logisticsは風力発電を活用した運送サービスをFORPLANET低炭素ソリューションに追加した。同社は既に複数の低炭素輸送オプションを展開しているが、風力を利用した輸送手段を加えることで選択肢を拡充する。

同じくAJOTによると、Yang Mingが運航するコンテナ船YM WillpowerがシンガポールでLNG燃料補給を初めて実施した。シンガポールはアジア最大のバンカリング拠点であり、LNG燃料供給インフラが整備されつつある。Yang Mingは既にLNG二元燃料船を発注しており、今回の燃料補給は実運航での検証を意味する。

運航最適化サービスも強化

Container Newsが報じたところによると、航海支援サービスを手がけるStormGoはPremium Fleet Performance Center Serviceを新たに立ち上げた。同社はインドで開催されたIME(I)年次イベントで本サービスを発表し、アジア太平洋市場への注力を表明している。Voyage Intelligenceオファリングの強化により、船社は燃費最適化と排出削減を両立できる運航計画を立案しやすくなる。

荷主の脱炭素要求に対応

これらの動きは荷主企業のScope 3排出削減要求に対応するものだ。欧州を中心に企業の環境開示規制が強化される中、サプライチェーン全体での排出削減が求められている。フォワーダーと船社は低炭素輸送オプションを実用化することで、荷主の調達基準を満たす必要がある。今回の事例は実証段階を脱し、商用サービスとして提供される段階に入ったことを示す。

日本発着貨物への展開は未定

風力輸送やLNG燃料船の日本発着航路への投入時期は現時点で不明だが、欧州やアジア域内航路での実績が積み上がれば、日本の荷主からも同様のサービス要求が高まる可能性がある。日系フォワーダーは欧米勢の動向を注視しながら、自社の低炭素サービスラインナップを整備する必要がある。