メキシコでトラック襲撃が常態化
米国のサプライチェーンセキュリティ企業Overhaulが公表した最新レポートによると、メキシコ国内で暴力を伴う貨物窃盗事件が急増している。武装グループによるトラック襲撃が常態化し、運転手の人命にも危険が及ぶ事態となっている。メキシコは米国向け輸出の主要な陸上輸送ルートを抱えるため、北米サプライチェーン全体への影響が懸念される。
自動車・電子機器が主要ターゲット
窃盗被害の多くは自動車部品、電子機器、医薬品など高額貨物に集中している。特にメキシコ北部の国境地帯と工業地帯を結ぶ幹線道路で被害が頻発している。日本の自動車メーカーや電子部品メーカーもメキシコに生産拠点を持つケースが多く、米国向け輸出の陸送区間で同様のリスクに晒されている。
物流コスト上昇の要因に
貨物窃盗の増加は保険料の上昇に直結する。一部の保険会社はメキシコ国内陸送向けの保険料率を引き上げており、荷主とフォワーダーの負担が増している。また、セキュリティ強化のための護送車両手配や追跡システム導入も追加コストとなる。北米向けサプライチェーンを持つ日本企業は、陸送区間のリスク評価と代替ルートの検討を迫られている。