デミニマス制度の終了決定

AJOTが報じたところによると、米国のデミニマス制度が2027年7月1日をもって終了する。同制度は輸入貨物のうち小売価格が800ドル以下のものについて、関税および消費税を免除する措置として運用されてきた。制度終了により、全ての輸入貨物が通常の通関手続きを経る必要が生じる。

輸入業者の戦略転換

米国の輸入業者は、制度終了を見据えた事業戦略の変更を進めている。特に電子商取引事業者への影響が大きく、小口貨物の物流コスト増加が避けられない状況だ。従来はデミニマス適用により迅速な配送が可能だったが、今後は全件で輸入申告が必要となるため、リードタイムの延長も予想される。

国際物流への波及効果

デミニマス制度の終了は、特に中国発の小口貨物輸送に大きな影響を与える。現在、中国からの電子商取引貨物の多くがデミニマス適用を前提に輸送されているためだ。航空貨物の需要構造が変化する可能性があり、混載貨物の取り扱い方法も見直しを迫られる。通関業者にとっては少額貨物の申告件数が急増することになり、システム対応と処理能力の強化が課題となる。