FedExが米政府を提訴
Global Trade Magazineが報じたところによると、国際物流大手のFedExは米国政府に対し、大統領が発動した緊急関税の全額返金を求める訴訟を提起した。この訴訟は米最高裁が大統領による緊急関税の発動を違憲と判断したことを受けたもので、物流業界では初の大型返金請求訴訟となる。
最高裁判決が訴訟の契機に
米最高裁は大統領が通商拡大法に基づき発動した緊急関税について、議会の承認なく行政府が関税を課す権限は憲法に違反すると判断した。この判決を受け、FedExは自社が立て替え払いした関税の返金を正式に請求する法的手続きに入った。同社の動きは他の物流企業や荷主企業にも波及する可能性が高い。
物流業界への波及効果
今回のFedExの訴訟提起は、米国向け貨物を扱う物流業界全体に大きな影響を与える。特にフォワーダー各社は荷主に代わって関税を立て替え払いするケースが多く、過去の支払記録を精査して返金申請を行う動きが広がると見られる。通関業者にとっても、過去数年分の関税支払データの再確認と返金手続きの代行業務が急増する見通しだ。
日系企業への影響
日本発米国向け貨物を扱う荷主企業やフォワーダーにとって、今回の訴訟は関税負担の見直しの契機となる。特に自動車部品、電子機器、機械類など緊急関税の対象となった品目を扱う企業では、過去の関税支払額の確認と返金申請の準備が必要になる。返金プロセスが本格化すれば、キャッシュフロー改善の機会となる一方、書類作成や申請手続きの事務負担も増加する。